「大子漆の森-金継ぎ研修2025」開催決定
- Mikster

- Sep 18
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Daigo Urushi Forestry & Kintsugi Training 2025 - From Forest to Craft Table
2025年10月20日から28日まで、茨城県大子町にて「大子漆の森-金継ぎ研修2025」が開催されます。本プログラムは、“From Forest to Craft Table” をテーマに、漆の森と金継ぎ工芸の両方を一度に学ぶことのできる、国内でも極めて稀少な国際的取り組みです。今年はアメリカ、ポルトガル、オーストラリアから日本漆工芸を愛する少人数の参加者を迎え、さらに多彩な国際交流が実現します。
From October 20 to 28, 2025, the town of Daigo in Ibaraki Prefecture will host “Daigo Urushi Forestry & Kintsugi Training 2025.”The program, themed “From Forest to Craft Table”, offers one of the very few opportunities in Japan to experience both urushi forestry and the traditional art of kintsugi in a single intensive program. This year, we are excited to welcome a small group of urushi craft advocates from the United States, Portugal, and Australia, further enriching the program’s international exchange.

忘れられつつある漆林業に光をあてる

大子町は江戸時代から漆の産地として知られ、現在も国内第二位の天然漆生産量を誇ります。しかし漆掻き職人は全国で数十名にまで減少し、後継者不足が課題となっています。本研修では、長年の経験を持つベテラン職人と6年−8年以上の修行を積む若手職人の両者に指導を受けながら、参加者自らが漆を採取する体験を行います。さらに、外国人参加者が実際に若手職人と出会い、日本における本当の「弟子入り」制度の厳しさと価値を理解する機会にもなっています。
漆という素材の意義
漆は1万年以上にわたり日本文化を支えてきた天然素材であり、寺社仏閣の建築や仏像、蒔絵や漆器などの工芸、さらには日常の器に至るまで広く用いられてきました。しかし近年は国内生産量が急減し、輸入漆に依存する状況が続いています。本プログラムは、こうした背景を踏まえ、漆の価値と保存の必要性を国内外に再認識してもらう貴重な機会でもあります。
地域再生と国際交流の舞台に
2024年に初めて実施された本プログラムには欧米からの参加者が訪れ、地域に国際的な交流の場を生み出しました。2025年も引き続き海外から参加者を迎え、大子町に新たな視点と活気をもたらしています。町役場職員や林業管理者にとっても、こうした継続的な交流は大きな刺激となり、地方創生の新しい可能性を示しています。
参加者の声


主催者について
本プログラムは、株式会社タケトンボ Taketombo Corp(福岡市)が運営する国際工芸プロジェクト「Goenne Japan」によって企画されています。当社は“From Forest to Craft Table”を合言葉に、日本各地の伝統工芸を世界に紹介し、後継者育成や地域振興につなげる活動を展開しています。
なお、本プログラムは大子町農林課および大子漆保存会の協力と支援のもと実施されます。
※ 詳細情報·取材に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
株式会社タケトンボ
連絡担当者メールアドレス hozumi@taketombo.jp
連絡担当者: 吉田ほずみ 090-2082-9357
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