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TAKETOMBO  x  NANTO CITY - 旧中越銀行(元北銀)井波支店ビル保存の文教交流計画
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記者発表
Taketombo  x  RISD:  
㈱タケトンボとロードアイランド・スクール・オブ・デザインの社会貢献プロジェクト
元北陸銀行ビルの再利用計画
井波のまち発展の歴史を刻む建物)
FOR IMMEDIATE RELEASE

日本発、2019年7月5日.  ㈱タケトンボ社(代表ミッキ・タム)は、米国のトップ美術大学であるロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)と共同で初の社会貢献プロジェクトを行うと発表した。 2020年春、同大学のウォルフガング・マックス・ルドルフ教授が「旧北陸銀行ビルを再イメージし」再利用デザイン研究の授業を行います。12名の大学院上級学生(インテリア建築・適応型再利用デザイン専攻)がルドルフ教授に引率されて富山県南砺市井波を訪れ、北陸銀行が使っていた古いビル(大正13年建築)の文化的・歴史的価値を評価し、建築設計の観点から再利用計画のデザイン研究を行います。 建築記録が残されていないので3Dスキャナー技術を使い建物を調査します。

このプロジェクトは次のことを目指します。

• 斬新なアイデアを持つ海外のクリエイティブな大学院生の才能を活かし、文化的に持続可能なデザインを追究し、田舎町の活性化プロジェクトをグローバルなレベルに引き上げる。
• 観光客で溢れる東京や京都に集中する投資を日本の田舎町に一部でも引き寄せ、国際的な注目を集める。
• 社会的な課題に挑戦する田舎の町が大都会以外にあることを明らかにする。

背景


井波は富山県にあるあまり知られていない歴史的な町で、250年にわたる木彫の歴史を持ち、現在100名以上の木彫刻師が暮らしています。 学生達の調査研究対象となる旧北陸銀行ビル(現井波美術館)は この地域で最初の西洋スタイルのコンクリート造りとして建てられ、戦前から井波繁栄の象徴となってきました。
1987年、北陸銀行は新築の建物に移り、空いた建物を井波町に寄贈しました。 井波美術協会(同人)が管理運営を引き受け、寄付を出し合い修復し、井波美術館に改造しました。それ以来、地元の芸術家の展覧会や作家の文化的なイベントのために無料の博物館として使用されてきました。

2004年、井波町と近隣の7町村が合併し誕生した南砺市が所有権を引き継ぎ、博物館運営のために必要な補助金を出してきました。しかし、南砺市は2019年末に所有を打ち切る方針を出しました。井波美術協会メンバーは秀逸な作品をつくり続けていますが、平均年齢が70歳を超え、展示会の管理運営を続けることが困難になっています。

11月1日、北日本新聞は、所有者の南砺市が耐震改修工事の費用が嵩むことから井波美術館ビル(旧北陸銀行ビル)の売却を計画していると報じました。築90年超の建物を維持することは、地方自治体にとって経済的負担となっています。 老朽化した構造と耐震強度不足が人命に関わる懸念を引き起こしています。

南砺市はビルの保有を2019年末で止めたいと考えており、井波美術協会は美術館のスペースを失うことになる。ビルの維持管理、耐震補強工事の財政負担を負っても良いとする人を探すのは容易ではなく、ビルは取り壊しとなる運命に直面するかもしれない。
南砺市の売却意向が発表されると、様々な地元の人たちは、井波の歴史に文化的意義がある建物を残すべきと反対の声をあげました。歴史ある目抜き通りの八日町通りの中心に位置する建物が解体されれば地区の歴史的景観全体が損なわれます。

南砺市の田中幹夫市長は直ちにこの声に耳を傾けました。2018年12月、 ㈱タケトンボ(ミッキ・タム)が田中市長に会い、外国の再利用デザイン研究グループによるビルの再活用計画の可能性を提示したところ、田中市長は研究グループが詳しく検討できるようにとビルの売却計画の延期に同意。これにより、南砺市と関連の団体はビルの新しい持続可能な活用策を検討しビルの保存を探れることになり、関係者は広く住民の意見を聴く場を設け合意案を出来るだけ早くまとめることができるようになりました。

 

 

ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)

ロードアイランド・スクール・オブ・デザインは、世界的に有名なアメリカの芸術デザイン大学です。通常の授業とは別に、学生が欧州、韓国、日本、モロッコ、他など海外に足を伸ばしてデザイン研究を行える授業プログラムを行っています。大学は、学生にグローバルな視点を持たせ、世界的、社会的、文化的課題に取り組ませてデザインの発想の幅を広げさせています。 (www.risd.edu)

インテリア建築学科は上級授業「旧北陸銀行ビルの再イメージ」コースを設け、履修学生達は南砺市に約1週間滞在し3Dスキャナー技術を使い(建築記録が残されていないので)文化的に詳しく建物を調査します。学生グループは、文化的関連性と持続可能性を慎重に考慮して適応型再利用デザインのコンセプトをまとめ、提出します。

この授業の目的は、
• プロフェッショナルなかつ持続可能なデザインを駆使し規律をもって適応型再利用案(Adaptive Reuse)を研究推進する。
• 文化財保護の重要性についての意識を高める。
• 歴史的建造物の利用目的を再設定できるか住民に建設的対話を促すきっかけをつくる。
• 活性化する井波に新しい活動を生み出す。そして町の存在感と町の誇りを高める。
これはまた、次世代のデザイン専門家にとって文化の創出と創造的思考を現場で実践できる得がたい機会となり、積極的に社会的影響を与える実務を学ぶことができる。

タケトンボとは?

タケトンボは、日本を拠点にして「工芸の卵を温め雛にする」研修プログラムを行っています。私たちは社会の変革と活性化を促し、日本の真の工芸を体験する機会を原点や歴史をたどり提供します。

このユニークな旅行体験プログラムを、奈良や平安時代(8世紀)まで遡る木や竹で手作りする伝統的なプロペラ玩具に因んで「タケトンボ」と名づけました。 私たちの目標は、伝統工芸品に力を与え、21世紀に飛翔させることです。
2018年に設立された㈱タケトンボは、国際的なクリエイティブ専門家(建築家、製品・ファッションデザイナー、写真家、文芸作家、研究者)を日本の田舎にある工芸の町や職人と結び付け、社会に変革を起こそうと始めた新しい会社です。 旅行研修と実践的なプロジェクトを通して、制作を頭で考える西洋の人と日本のモノづくりの人たちの間のギャップを埋めることを目指しています。現代技術に依存するデザイナーが考え方を深く掘り下げて材料を触り肌に感じる経験をする。そしてさびれる幾つかの地方の工芸の町で持続可能で創造的なビジネスを作り出す機会を探ります。
ニューヨークで仕事を始めた創業者Mikki Tamは、プロのブランドデザイナー兼インテリア建築家で、現在は日本を拠点に、全国を回り田舎の工芸の町で活性化活動に専念しています。井波は㈱タケトンボにとり最初に足を留めた創造拠点です。
㈱タケトンボは、同じ職業倫理と社会的責任のビジョンを共有できる個人または組織とパートナーシップを結ぶことを歓迎します。 詳しくは、次のウェブサイトをご覧ください。
www.taketombo.jp

お問い合わせは下記までお願いします。
Ms. Mikki Tam, Founder of Taketombo
+81 70 4280 4145
mikki@taketombo.jp

UNWTO SDGS 持続可能な開発目標:

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